美容のコト、カラダのコト クリエイティブディレクター・高園あずささんと考える、30・40代女性のこれから
30・40代にかけてカラダに変化が訪れ、ひとごとではないと感じている方も多いはず。美容のコトからストレスケア、フェムテックまで、聞きたいけど聞けなかった「これから」のお悩みを、クリエイティブディレクターとして活躍する高園あずささんと一緒に考えます。
多忙な日々の息抜きは
大好きな「コーヒー」とともに
- クリエイティブディレクターとして活躍しながら、二児の母でもある高園さん。多忙な生活を送る中での、リフレッシュ方法とは。
「元々、仕事にストイックな性格で、気づいたらカラダを壊してしまうなんてこともよくありました。ただ、子供が生まれてからは、自分ひとりの問題ではなくなったので、意識的にカラダと向き合う時間を作るようになりました」
そんな高園さんのリラックスタイムは、大好きな「コーヒー」を飲む時間。
「忙しいときこそ、時間と心に余裕を持つことを心がけています。たとえば、あえて時間を取って、おしゃれなカフェに美味しいコーヒーを飲みに行ったりなど。自分の心を満たす時間を作ることがリフレッシュにつながっています」
家族のことを考えた
フリーランスという「働き方」
- 昨年(2021年)末に、約8年間務めたUngridのディレクターを卒業し独立。現在は、フリーランスのクリエイティブディレクターとして活躍する高園さんですが、この先のキャリアについて、どう考えているのでしょうか。
「元々は洋服のディレクションをしていたのですが、これからはファッション以外の分野でも、ディレクションのお仕事をしていきたいと思っています。ライフスタイルや美容、空間など、自分が今まで経験してきたことをさまざまな分野で活かしていきたい」と話す高園さん。フリーランスという働き方を選んだのには、こんな背景も。
「子供たちと一緒に過ごす時間を増やしたいというのが、いちばんの理由ですね。会社に勤めているときは、毎日オフィスへ通勤していたので、家に帰ってからもバタバタで、ゆっくり話す時間もなかなか取れませんでしたが、今は毎日の通勤がなくなった分、子供たちとのコミュニケーションや、家庭を整える時間が増えたことがすごく嬉しいです」
家での食事は「無添加」の食材で
- 健康なカラダの基礎となるのは「食」。高園さんも、結婚や出産を機に食に対する考え方が大きく変わったと話します。
「ひとり暮らしだったときは、仕事が忙しいというのもあり、どうしても手軽に食べられるものばかりを選んでいました。コンロの上に本を置いていたくらい、自炊はほとんでせずでした(笑)」
そんな高園さんも今では自炊中心、オーガニックスーパーなどで無添加にこだわった食材を選ぶように。
「いちばん気をつけるようになったのは調味料。すべて無添加のもので揃えています。外食や仕事先での食事もあるので、添加物を0にすることはなかなか難しいですが、家での食事はなるべく無添加の調味料や食材を使うように心がけています」
基本的な食生活以外にも、ファスティングを取り入れたり、運動を取り入れたりするようになったことで、カラダに思わぬ変化があったそう。
「何か不調があると、すぐに肌やカラダに表れるようになりました。たとえば、食べ物、疲れや花粉など。昔は若さでバリアしていた部分もあると思うのですが、添加物もたくさん取っていたので、カラダが気づけない状態になっていたのかなって。そういった意味では、カラダが正常に戻ってきているのかもしれません」
保湿は欠かさずに
「ながらケア」も取り入れて
- 元々肌が強く、ほとんど悩みがなかったと話す高園さん。しかし、年齢を重ねるにつれて悩みも増え、スキンケアの大切さを、ひしひしと感じ始めたそう。
「ここ数年で、乾燥肌特有の悩みがたくさん出てきました。赤みが出たり、シワやシミが気になったり……」
「それまではスキンケアにあまりこだわりがなかったのですが、最近はいろいろなものを試してみるようになりました。悩みにアプローチするアイテムはもちろんですが、とにかく『保湿』を大事にしています」
とはいえ、子育てもしている中で、自分のスキンケアに時間をかけるのは、なかなか大変なこと。普段のスキンケアはどのように行っているのでしょうか。
「時間をかけずとも、しっかりケアできるアイテムを選ぶようになりました。成分にしっかりこだわったものや、工数が少なくて済むものはすごく重宝しています。あとは『ながらケア』も毎日のルーティン。たとえば、子供たちとお風呂に入ったあともパックをしながら(または化粧水を塗った状態で)子供たちの服を着せたりしています」
「冷え」対策は外側だけでなく内側からも- 30・40代の女性にとって「冷え」は深刻な悩みのひとつですが、自覚がないという人も要注意。気付かぬうちにカラダに悪影響を及ぼす可能性があるので、しっかり対策しておきたいもの。
「元々冷えを感じづらい体質なので、意識的に温めるよう心がけています。足首には子宮のツボがあると聞いて、家でくつろいでいる時や寝る前などは、足首を温める靴下を履くようになりました」
また、冷え対策は外側だけでなく内側から温めることも大事。
「昔は冷たい飲み物が好きで、アイスばかり飲んでいたのですが、最近はホットを選ぶように意識したり、水や炭酸水も冷やさず常温で飲むようにしています」
吸水ショーツを愛用
環境に優しいというメリット
女性特有のカラダの悩みを解決する、最新のテクノロジーやプロダクトにも注目。高園さんが、昨年から愛用しているのは「吸水ショーツ」。どのように取り入れているのでしょうか。
「経血量が多い日はナプキンと併用、それ以外は吸水ショーツのみで過ごしています。経血量には個人差があるので、これから使ってみる方は、まずは量の少ない日に試してみてください」
「ナプキンだけを使っていたときは、蒸れなどで不快感があったり、仕事中に何度もナプキンを交換しなきゃいけないストレスがあったのですが、吸水ショーツを使うようになってからは、そういったストレスがかなり軽減されたような気がします」
また、環境に優しいという点も、高園さんが吸水ショーツを愛用する理由のひとつ。
「子供が生まれてから、オムツなども含め、家庭で出るゴミの量が、すごく気になるようになりました。吸水ショーツなら、洗って繰り返し使えるのでゴミにもならないし、環境に優しいという点でもすごく気に入っています」
発信する立場だからこそ
自分なりの選択
リラックス効果やストレスの軽減、睡眠導入などで注目されている「CBD」。オイルやグミなどが話題になりつつありますが、高園さんが思うCBDの印象とは。
「CBD配合のクリームは使ったことがあるものの、CBDオイルは未経験。まわりでも取り入れている人が増えてきたので気になっています」
職業柄、仕事場で美容やフェムテック、ストレスケアなどの情報を得ることが多いという高園さん。
「最近だとデリケートゾーン専用のボディーソープがいいと聞いて、使い始めました。それまでは全身同じソープで洗っていたのですが、デリケートゾーン専用があると知って買ってみました」
普段からSNSやYouTubeで発信をする立場だからこそ、聞くだけではなく「実際に試してみることを大事にしている」という高園さん。
「まずは、いろいろなものを、自分の手で試してみたいです。美容もファッションもフェムテックも、知らないままでいるのではなく、知った上で自分なりの選択をしていくことが大事なんじゃないかなって」
クリエイティブディレクター・高園あずさ
AZUSA TAKAZONO
佐賀県出身。2011年、アパレルブランド「Ungrid」心斎橋店にショップスタッフとして入社後、プレスとして上京、クリエイティブディレクターを約8年間勤める。2021年12月にはUngridを卒業し、フリーランスのクリエイティブディレクターとして独立。インスタグラムのフォロワーは13万人を超え、ファッションやライフスタイルの投稿が人気を集めている。